ラジオカフェ

 今日は、京都府で住民ディレクター活動を推進されている方に三条ラジオカフェのオフィスにつれていただきました。ラジオカフェは京都の学生の間では、よく知られているコミュニティ放送局で、ラジオ放送局とカフェが一つの空間になっているのが特徴です。言わばカフェ・コミュニティ放送局です。(そのまんまですねw)名前はラジオカフェですが、インターネット放送もやっているんです。お話を伺ったのは、福井さん と松浦さん。お二人ともコミュニティ放送に精通されている方です。今まで知らなかったことを現場の視点で具体的に伺うことができました。今ぼんやりしているお話の内容から、忘れないうちに、今後の住民ディレクター活動の課題をまとめておきます。

 
 映像を制作し、配信するという流通の仕組み自体は、従来に比べて格段に下がっており、ある程度余裕があれば実現可能。となると、問題はソフトとなる「」。

  • 技術に強いこだわりとアウトプットに質を求めるプロと、まずはやれるだけがんばってやってみるアマチュアが共存できるコミュニティは意外に難しい。様々な個性が共存して、自発性を引き出せるコミュニティ空間のデザインができるか。
  • また、既存の完成されたシステムで映像を配信することを求める市民ではなくて、とりあえず出来合いのシステムでもいいから果敢に情報発信をしようとするエネルギッシュな市民が増えるか。
  • コンテンツをつくることや情報発信が容易になったことを多くの人に認知してもらうことができるコミュニケーションが作れるか。

 最終的には「人」に尽きる。この「人」の持っている力がいかに発揮されるかが、住民ディレクター活動・市民メディアを普及させていく上で大きな山になりそうです。他にも、カナダの話やいろんな話を聞くことができました。さすが現場で活躍している方々だけあって、話が具体でした。それだけ具体的なことを知っているから、完成度の高い事業を提案し、軌道に乗せていくことができたのかなと、個人的に思いました。

 僕が所属しているMAPーR(Media Art Production-Research)でBくんと最近一緒に進めている住民ディレクター活動のドキュメンタリーは面白くなりそうです。

自発的なコミュニティのデザインについて書かれたこの本の発想が今後生きてくるかも。

コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (Harvard Business School Press)

コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (Harvard Business School Press)